ときわラーメン

伊座敷港にある昭和47年創業、今年で53年目を迎える本土最南端のラーメン店。親・子・孫の家族三世代で切り盛りしており、初代女将もバリバリの現役だ。
暖簾をくぐり店に入ると「いらっしゃいませ〜」という元気な声に加えて、奥の厨房からはジュージューとおいしそうな調理音と陽気で楽しそうな声が聞こえてくる。なんとも賑やかな雰囲気に食欲まで刺激されるようだ。

メニューは麺類以外にカツ、唐揚げ、野菜炒めなど定番の定食があり、一部はテイクアウトもできる。本土最南端を目指して先を急ぐショートトリップにはありがたい。

「おススメは全部!」ということだったので、今日の気分で味噌ラーメンを頂くことにした。九州の定番とも言える豚骨ベースのスープに食べ応えがあるもっちり麺の組み合わせ。これは見た瞬間にわかる間違いない予感!スープには野菜をたっぷり使っているらしく口の中が野菜の甘みで満たされる…。あぁ、幸せ。
写真では伝わりにくくて大変恐縮だが、大きめの器にたっぷりのボリュームだ…!女将曰く「昔は近くに高校があって、その学生にお腹いっぱい食べてほしいから」このボリュームになったのだそう。はちれんばかりに膨れた僕のお腹が「ありがとう」と言っている。

追記:
ときわラーメンは映画『きばいやんせ!私』のロケ地としても知られている(劇中での店名は「みさき食堂」)。その事も少し尋ねてみると、わざわざ仕事の手を止めて撮影時のエピソードを嬉しそうに話してくれた。


- ときわラーメン
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住所:南大隅町佐多伊座敷3882−7
電話:0994-26-0148
駐車場:あり
営業時間:11:00〜14:00
定休日:毎週月曜日
そば処 甲貴(こうき)

伊座敷の路地に入ると現れるそば打ち小屋(蕎麦工房)が印象的なそば処甲貴。自宅の一部を解放した店内は家族写真も飾られており実家のような安心感が心地よい。
店主の黒木和喜さんは元役場職員の技師。そば打ちは独学で突き詰め、著名な職人に監修を受けて開業。今年で18年目になるそうだ。
甲貴の蕎麦は無農薬のそば粉を使用して純手打ち、純手切り。その日の気温や湿度に合わせて微調整しながら蕎麦を打っていて、新鮮なうちに食べてほしいから余分に作らない売り切れ御免スタイルだ。伸びてしまうといけないから出前もしていないのだそう。
蕎麦本来の味を楽しみたくて「そば定食」をオーダー。一口食べてみると喉ごしがよく甘味が強い蕎麦の美味しさが本当によくわかる。そして蕎麦以上にこだわって作っているのが「蕎麦つゆ」。さらっとして口直しの水も欲しくならないほど残味がない。何杯でも食べれそうな、まさに「会心の蕎麦」だった。


追記:
伊座敷の路地にはユニークな呼び名が付けられている。『いしゃどんすっ』『しんますっ』『ふいこんすっ』などなど。由来は諸説ありそうですが、気になる方は伊座敷周辺のお店で訪ねてみては。
- そば処 甲貴
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住所:南大隅町佐多伊座敷3861−1
電話:0994-26-1377
駐車場:あり
営業時間:11:00〜14:00
定休日:第三日曜日
<次回予告>
次回は10月1日に「本当に日本一過酷な10マイルなのか確かめてきた!<佐多岬マラソン大会>」をお届けします