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旅の特集

#06

本土最南端を駆け巡ろう。旅好きなら一度は見たい、最果てスポット探訪<前編>

 昔からヒトは、いつだって「最果ての地」にロマンを感じてきた。地平の先を目指して荒野を歩き、行く手を海が阻めば船を漕ぎ、ときに雪深い峰を越え、いつも「ここではないどこか」を目指してきた。人が生まれた時に、旅もまた生まれたのだろう。
これから目指すのは、日本本土最南端の地・佐多岬。出かける準備はできた。リュックに荷物を詰めたし、靴紐はいつもより強く結んだ。さあ、まだ見ぬ世界の扉を開けて、新しい景色を見に行こう。

2023.9.4

本土最南端を駆け巡ろう。旅好きなら一度は見たい、最果てスポット探訪<前編>

最果ての地へ続く道

 進路は南へ。車の窓をあけて、錦江湾沿いの道をひた走る。南大隅町は、鹿児島市が位置する薩摩半島と海を挟んで向かい合う。気持ちのいいワインディングロードを、南の空に高く登る太陽を追いかけて走る。

北緯31度線を超えて佐多岬の入り口へ

 北緯31度線が通っていることを示すモニュメントを過ぎると、巨大なガジュマルが枝を広げるエントランス広場に辿り着いた。観光案内所、トイレ、展望台などの施設が充実している。広場の海側にはバリアフリー仕様の展望台があり、ここから眺める南海の風景も荘厳。太平洋に向かって弓なりに突き出した岬の先に、白い灯台の姿が見える。

佐多岬付近は、北緯31度線が通過するエリア。エジプトのカイロ、インドのニューデリーなどと同じ緯度である。どうりで、開け放った車の窓を抜ける風は暖かい
佐多岬ロードパーク・北緯31度線

本土最南端の佐多岬へ通じる豪快なドライブロード(無料)。園内は、ビロウやソテツなどの亜熱帯植物が覆い茂り南国気分たっぷり。途中、北緯31度線が通っており、モニュメントが目印です。
駐車場:あり
料金:無料

【スポット情報】佐多岬ロードパーク・北緯31度線

樹齢約80年にもなる巨木なガジュマルの木は存在感抜群
日本本土における東西南北の最果ては、最北端・宗谷岬(北海道)、最東端・納沙布岬(北海道)、最西端・神崎鼻(長崎)、そして最南端が鹿児島県南大隅町の佐多岬となる。
エントランス広場は観光案内所、トイレ、展望台などの施設が充実。
佐多岬観光案内所

売店・休憩スペース・トイレを備えた観光案内所。佐多岬灯台の歴史資料や図録等が展示されているほか、ねじめびわ茶をはじめとした町の特産品や、観光パンフレットも豊富に取り揃えております。

【スポット情報】佐多岬観光案内所

観光案内所では無料の日本本土最南端証明書を発行し、記念にスタンプを押すことができる。
日本本土最南端証明書

佐多岬を訪れた方へ「日本本土最南端証明書」を無料で発行しております。南大隅町の旅の記念にぜひお持ち帰りください。

【スポット情報】日本本土最南端証明書

 ここから灯台近くの展望台までは、約600メートル。ゆっくり歩いて25分の距離だ。ふたたび靴紐を結びなおしたら、長い長いトンネルの先を目指す。ひんやりとした空気が流れるトンネル内に、希望に満ちた靴音が響く…。

<後編へ続く>

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