癒しの色彩を求めて最南端の海へ

　南大隅町を西から東、北から南へめぐったら、ぜひとも海の中を覗いてほしい。佐多馬籠（さたまごめ）の桟橋を発着する「水中展望船さたでい号」は、船底の展望席から海中の魚やサンゴ（ときにはウミガメ！）を眺めることができる半潜水型の水中展望船。

エメラルドグリーンの海で海中散歩

　天気がいい日は海中に注ぐ陽の光がサンゴを照らし、曇りや雨の日も透明度の高い海中の様子を楽しむことができる。佐多の海を熟知した船長のアナウンスにしたがって視線を右へ左へ移しながら、ディープな海の世界を堪能しよう。乗船時間は約50分。復路は船上デッキに出て海風を肌で感じることができる。海から見る佐多（さた）の山々や、入り組んだ岬、切り立った断崖も圧巻の風景だ。