エメラルドグリーンの景色を求めて。秘境感あふれる南国の渓谷トレイル＜前編＞

　エメラルドグリーンの水面をたたえる、静かな滝壺。写真や映像では表現できない空気感や臨場感は、人生で一度は行きたい絶景のひとつに数えられている。神様のビーチとも言われるそんな秘境の滝を目指す旅へ。

#エメラルドグリーン
#神様のビーチ
#秘境感MAX

2023.3.10

目次: はやる気持ちを抑えながら、憧れの風景を目指す; 渓谷入口の展望デッキがあるカフェで一息; 神秘の滝の入り口、雄川渓谷

はやる気持ちを抑えながら、憧れの風景を目指す

　「雄川の滝」へは、南大隅町の市街地から車で約30分。清らかな水が流れる雄川に沿って車を走らせる。狭く曲がりくねった道を、対向車と道を譲り合いながら慎重にハンドルを握る。すれ違う車は県外ナンバーやレンタカーだけでなく、鹿児島ナンバーの車も多い。全国的に注目を集める雄川の滝は、鹿児島県民にとっても「一度は行ってみたい場所」なのだろう。

渓谷入口の展望デッキがあるカフェで一息

　日帰りで佐多岬と雄川の滝を回るなら、午前中に佐多岬を巡り、午後から雄川の滝を回るルートがおすすめ。お昼時に雄川の滝へ到着すれば、滝の入り口に建つコンテナショップ「aqua base cafe（アクアベースカフェ）」で美味グルメをいただける。メニューはミートドリアや、チーズミートドッグ、スパイシーキーマカレーなど豊富。合わせてオーダーしたドリンクは、地元産のたんかんをギュッと絞った100％のフレッシュジュース。

aqua base cafe（アクアベースカフェ）

コンテナハウスを再利用した、川のほとりのカフェ。フード、ドリンク、お土産ともに充実。川のせせらぎ、鳥のさえずりを間近に聴くことができる開放的な屋上テラスも人気

【スポット情報】aqua base cafe（アクアベースカフェ）

神秘の滝の入り口、雄川渓谷

　駐車場から「雄川の滝」へは約1200メートル。渓谷に沿ってアップダウンを繰り返す遊歩道を、ゆっくり歩いて約25分の道のりだ。駐車場から先は自動販売機やトイレがないため、歩き始める前にしっかりと準備を。トイレ棟には竹や木の杖が設置されており、手と体になじむ杖を見つけて旅のおともに借りることもできる。